「うちの子、膝が痛いっていうから病院に連れて行ったんだけど、そこでオスグッド病って言われたの!!」
オスグッド病?!
その言葉だけ聞くと、得体の知れない難病のような響きなのですが、実際は、スポーツを頑張っている成長期の子供たちの一種の成長痛のことです。
オスグッド病は特に、ジャンプをしたり、膝の曲げ伸ばしを多くしたり、ダッシュやキックをしたりする動作をする子供達に多いです。
まず、オスグッド病の症状がどのようなものかと言いますと‥‥‥
主に膝のお皿の下にある、脛骨粗面という部分に痛みが出ます。
白のシールが貼ってあるところが脛骨粗面です。
その部分が、競技の中で、走ったり膝を曲げたり打ったりすると痛みが出ます。
ひどくなると、そのシールの部分がボコッと骨が出てきて変形してしまうこともあります。
痛みが出ることで、競技パフォーマンスも落ちてしまうので、とてもやっかいな病気ともいえるでしょう。
なぜその部分に痛みが出るかというと、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が関係しています。
この太ももの筋肉は股関節から始まり、そのまま下に降りてきて、膝のお皿(膝蓋骨)を介して、先程お話をした脛骨粗面という骨にくっつきます。
そして、膝の曲げ伸ばしに大きく関わってくる筋肉です。
大人だとジャンプやダッシュや膝の曲げ伸ばしでいくら太ももの筋肉を使っても、骨の成長が終わっているのでさほどその脛骨粗面に負担はかかりませんが、子供の場合、骨がまだ成長段階なので、骨自体が柔らかいです。
その柔らかい骨に筋肉がつき、曲げ伸ばしをたくさんしていると、骨が引っ張られてしまい次第に骨(骨幕)が剥がれてしまい、それがオスグッドの痛みに繋がるのです。
あまりにも痛みが続くので、このオスグッドの痛みはずっと治らないないのか‥‥‥と心配になってきますが、安心してください。
この痛みは成長期が過ぎれば痛みはスッと消えていきます。
成長期が終わると骨が固くなるので、筋肉に引っ張られて負担がかからなくなるのです。
もしかしたら脛骨粗面の骨の変形は残るかもしれませんが、痛みはなくなります。
でもでも、成長期が過ぎるまで我慢するしかないのか?!というと、そういうわけではありません。
ちゃんとした治療はあります。
動くことで1番負担がかかる脛骨粗面の上にサポーターをつけてあげたり
固くなりがちな太ももの筋肉をやわらかくして、負担をかかりづらくするためにストレッチをしたりと、治療方法はいくつもあります。
正しい治療をしたら早期に回復をします。
痛みを抱えながら競技をしているよりも、早めに治療をしてあげたほうが楽になるのも早いし、スポーツもたくさんできるようになるので、もしオスグッド病の痛みでお困りならいつでもののみや接骨院にご相談ください。
お待ちしております。
記事:玉井なつき【ののみや接骨院副院長】
■患者様に一言
私は小さいころから柔道をしていて、他にも色々なスポーツに接する機会が沢山あり、ケガして悩んでいる人達の姿を沢山見てきました。私自身もケガしたことがあります。 そういったケガでの悩みや不安をふきとばして、1日でも早く笑顔になれるように一生懸命頑張りますので、他にも何か気になること「どういう風に運動をしたほうがいい?」「ストレッチのやり方は?」等々、何か疑問があればいつでも聞いてください!!
野々宮 祥史 (ののみや よしひさ)
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